木のおもちゃの魅力

気になるおもちゃの塗料

必ず…と言っていいほどに手にした物を口に持っていくのが赤ちゃんです。

大きく分けて2種類塗料が、舐めても安全な木のおもちゃの塗料としてあります。
一つ目は、木の実・植物から採取した自然オイルで、くるみ油、亜麻仁油、桐油、渋柿などです。
もう一つは、自然ワックスで、樹液から摂取したものや昆虫の分泌物、蜜蜂、カルナバ蝋などがあります。

自然塗料には、木の質感を邪魔せず、さらには紫外線・熱に強いという特徴があります。
また、自然塗料を塗られたおもちゃは、お口にいれても安全なうえに、自然にかえすときにも地球を汚すことがありません。

これに対し、製品の表面にツヤを出し、硬質の膜を作る石油系(ニスやラッカー)の塗料では、木が呼吸できなくなります。
また、紫外線には弱く、長い間使っているうちに、塗料がボロボロとはがれ落ちることがあります。マニュキュアをした爪でも同じことがありますよね。
マニキュアをした爪は呼吸ができず、数日の間にマニュキュアは次々とはがれ落ちます。
マニキュアを除光液で落とすと、爪がボロボロになっています。

必ずしも石油系の塗料が危険というわけではありません。けれども、より安心できる塗料を使用したおもちゃ、または無塗装の自然な木のおもちゃを大切な子供には与えたいと思います。

ヤニ止めや防虫・防腐のための化学薬品を木に塗ったものや、漂白剤を染み込ませて木を白く見せた物は、子供に絶対与えたくないものです。
これらのおもちゃは、直接匂いを嗅ぐと薬品の匂いがするのですぐにわかると思います。

「オレンジマーク」のおもちゃ

オレンジマークはその名の通り、オレンジ色のマークです。
ドイツ語で‘シュピールグート’といい、意味は、「良い遊び」だそうです。
このマークの表示が許可されるのは、ドイツの「子供の遊びと玩具審議会」がいいおもちゃとして推奨するものだけです。「おもちゃでよく遊びなさい」という意味が込められたマークです。(シュピールグートHPより)。

戦後おもちゃの工業化が進んだドイツでは、、流行のおもちゃも自動で動くものになったそうです。
自動で動くおもちゃは遊び方が限られるため、子供が遊び方を自分で考えなくなりました。
現在の審議会が結成されたのは、そんな子供を心配する親の姿がみられたためです。
審議会を構成するメンバーは、おもちゃの開発・製造・販売に関わらない職業の人(医師や親、建築家、画家、デザイナー、哲学者など…現在は約40名がいらっしゃるそう)であくまでボランティアとして活動しています。
この審議会の特徴としては、
・おもちゃ業界とは関係がなく、中立である
・多分野にわたる複合体である
・学術面と実践面の知識から成り立っている
などがあります。
各分野から専門家を集められているようで、誰でもなれるわけではありません。

その判断基準はとても厳しいものです。
主な内容は
○対象年齢
○想像力・周囲の世界の体験
○遊びの多様性
○素材と加工
○デザイン
○形と色
○数と量
○大きさと重さ
○構造・仕掛け
○耐久性
○安全性
○エコロジー
○価格   …などです。

そして徹底して、電子部品を使用したものや、決まった遊び方がないようなものは認定しないということになっています。
かなり厳しいです。
そしてこの厳しい判断基準をクリアし、オレンジマークを取得したおもちゃには木のおもちゃが多いのです。やはり自然でシンプルな木のおもちゃは、「良いおもちゃ」といえるのではないでしょうか。

「CEマーク」のおもちゃ

木のおもちゃを選ぶときには「その商品が安全であるか」をチェックしたいですよね。
木のおもちゃの塗料などは、何でも口に入れたがる子供のことを考えれば、特に注意したいところだと思います。
おもちゃの安全性を示すマークについて紹介します。

《CEマーク》
この安全基準マークは、EU諸国(※1)・ヨーロッパ共通で定められている「EN71」(安全規格)(※2)をクリアした物につけることができます。
検査項目には、形状や大きさや塗料・強度等についてがあります。

「EN71」の目的の要約すると、以下のようになります。
①消費者が判断するのが難しい部分の危険をできる限り減らすこと。
②大人では注意できても、子供では注意することができない危険の発生を減らすこと。

実はCEマークはおもちゃだけではなく、産業機械や電磁環境、家電製品、医療機器などあらゆる分野で適用が求められるものなのです。
ヨーロッパは1951年以来‘欧州共同体’という形で、巨大な経済圏を目指し、規格統一も目指してきました。その過程で生まれた規格のひとつがCEマークです。

このマークは第三者機関「公認適合証明機関等」が「該当するすべての条件をその製品が満たしている」と認証したことを表すマークです。その信頼度は、世界で最も高いと言われています。

乳児玩具におけるCEマーク認定のためのチェックポイントの主なものは、次の通りです。

○形状:球体の直径や紐の長さと直径。
○強度:接着剤接続部や牽引に対する紐の強度
○塗料:溶解度不燃性仕上げのラッカー成分など

※1 EU加盟国はベルギー・ドイツ・デンマーク・スペイン・ギリシャ・スペイン・ポルトガル・
オーストリア・フランス・フィンランド・アイルランド・イタリア・ルクセンブルク・オランダ・ス
ウェーデン・イギリスの16カ国
※2 EN71とは欧州玩具安全規格のこと。使用目的や対象年齢などのあらゆる角度からおもちゃの安全性について具体的な検査自動を列記している。